【参院選2019 県内政党インタビュー】⑤ 維新の会県総支部「振興策、仕組み新たに」 當間盛夫幹事長


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維新の会県総支部 當間盛夫幹事長

―今参院選の意義は。

 「県内において基地問題を誰が解決できるか。そして次なる振興策の在り方が問われる。国との対立が続く玉城県政だけに任せられない。新たな振興策の在り方をどうするかが問われる選挙だ」

―想定する投票率と当選ラインは。

 「投票率は50%を想定し、当選ラインは30万票だ。比例は県内で5万票を目標にしている」

―米軍普天間飛行場の返還・移設問題の解決策は。

 「普天間だけでなく、沖縄全体の基地負担を軽減しないといけない。党として馬毛島への訓練移転を提案している。工事が進む辺野古は中止すべきで、嘉手納基地を含めた県内の既存施設と米軍兵力の在り方を検証し、新たな方策を模索すべきだ」

―有権者に最も訴えたいことは。

 「消費税増税の凍結のために政治家が身を切る改革だ。身を切る改革なくして有権者の政治に対する不信感は払拭(ふっしょく)できない。さらに東京一極集中ではなく地方分権の議論を国政の中で進めないといけない」

―沖縄振興で最も訴えたいことは。

 「これまで沖縄ではインフラ整備を中心に計画が進行してきたが、新たな仕組みをつくるために行政の在り方を変える必要がある。県民所得を上げるには県内の中小零細企業に対する税制の措置を見直す必要がある。つまり沖縄が潤う税制改革をしなければならない。さらに子どもたちへの投資をしっかりやる」

―「自公維」の連携は。

 「昨年の各種市長選挙から保守中道での『自公維』の連携がある。知事選などでは負けたが、連携は取れている。これをもっと前に進めて政策面も含めて沖縄の保守中道による政治勢力を構築したい」