過去の参院選結果をチェック 12年ぶりの新人対決【データに見る参院選】


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 7月21日投開票の第25回参院選は、届け出順に自民新人でシンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=公明、維新推薦、「オール沖縄」勢力が支援する無所属新人で琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)、諸派新人で福祉施設非常勤職員の磯山秀夫氏(72)、無所属新人で辺野古商工会理事の玉利朝輝氏(60)が立候補し、安里氏と高良氏が事実上の一騎打ちの選挙戦を繰り広げている。

 県内では日本復帰に先立つ1970年の「国政参加選挙」で初めて参院選が実施され、今回は節目の20回目だ。補欠選挙を含む過去19回の参院選は革新系12勝、保守系7勝の結果で、国政で自公が協力態勢を組んだ2001年以降は保守系、革新系が交互に当選する結果が続いてきた。

 だが、14年の知事選で従来の革新共闘の枠組みに保守系や経済界の一部勢力が加わった超党派の枠組みである「オール沖縄」という新たな政治潮流が生まれて以降は、県内政局は流動化した。3年前の前回参院選以降、いずれも革新系の出自を持つ候補が議席を獲得し、自民の空白が続く。今回は07年の補選以来12年ぶりに新人同士がぶつかる選挙戦となっている。

 沖縄選挙区は投票率が低落傾向にあり、その引き上げも課題となる。これまでの議席や得票数、投票率の推移などをまとめた。(表中は敬称略)(’19参院選取材班)