【参院選2019 県内政党インタビュー】⑥ 社大党「平和の一議席、継承へ」 平良識子書記長


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社大党 平良識子書記長

―今参院選の意義は。

 「沖縄が示してきた民意が日本の政治を大きく動かしている。国政野党4党が辺野古埋め立て中止、反対を掲げており、歴史的にも意義深い。『オール沖縄』の動きが全国に広がっている。沖縄選挙区は、辺野古新基地建設に反対する民意を示すことが何より求められている。選挙後は戦後最大の改憲論議が行われることが想定される。沖縄から送り出す一議席に憲法学者が挑むことに意義がある」

―想定する投票率と当選ラインは。

 「54~56%を想定している。当選ラインは32万6千~33万票だが、玉城デニー知事が獲得した票を得るのが目標だ」

―米軍普天間飛行場の返還・移設問題の解決策は。

 「普天間飛行場が持つ機能で空中給油機の移転など既に機能の一部は移転している。残る機能も分散できるものであり、飛行場自体は即時に運用停止、撤去できる。辺野古を埋め立てる必要性はない。沖縄の海兵隊に抑止力はない。撤退すべきだ」

―政局への影響は。

 「高良氏が当選すれば安倍政権に大きなインパクトを与えることになる。実際に辺野古新基地反対の民意が国政野党を動かしている。選挙戦で改めて民意を示すことが大事だ」

―沖縄振興で訴えたいことは何か。

 「翁長雄志前知事から玉城知事に引き継がれた沖縄21世紀ビジョン、アジア経済戦略構想の実現を国会から支える。自立型経済の構築に向け、ものづくり産業を支える」

―政党間の連携は。

 「『オール沖縄』の総力で選挙態勢を組んでいる。負けられない選挙だ。常に名護市長選の敗北を教訓にしている。糸数慶子氏の『平和の一議席』を受け継ぐ必要がある」