候補者が18歳の頃は何を考えていた… 参院選沖縄選挙区


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祖母2人と写真に収まる18歳の安里繁信さん(中央、本人提供)
20歳ごろの高良鉄美さん(右端、本人提供)

 21日投開票の参院選は自民新人でシンバホールディングス前会長の安里繁信さん(49)と、琉球大名誉教授で無所属新人の高良鉄美さん(65)の事実上の一騎打ちとなっている。選挙戦も終盤。支持拡大に走る2人が若かりしころはどのような青年だったのか、話を聞いた。

安里 繁信さん
 「貧困、学歴、沖縄にコンプレックスがあった」という安里さんは、高校を卒業後、18歳で上京した。バブル景気に沸く東京で見たのは「沖縄が見下されている」という現実。「沖縄が嫌いで外に出たが、沖縄をいとおしく思っていることに気付いた」。沖縄のために生きる―。当時の経験が今の原動力だ。

 18歳のころは選挙についてあまり考えたことがなかったというが、今となっては「選挙は究極のまちづくりで未来づくり」。特に「国の借金」については、「若い有権者にもっと声を上げてほしい」。18歳の自分は「やなわらばーだった」と安里さん。「10年、20年前に今の自分は想像がつかない。でも、自分で自分の限界を決めなければ、いくつになってもスタートできる」

高良 鉄美さん
 高良さんの夢は大学教授になることだった。中でも「沖縄が一番遅れている部分」という憲法を学びたいと、九州大学に入った。

 大学を受験するにもパスポートが必要な時代。18歳になった5カ月後に迎えた沖縄の日本復帰で、世の中が激変した。一方で、米軍基地は残されたままだった。「50年先を見据えて基地問題を考えてはいなかった。政治の問題として考えておくべきだった」と後悔している。この思いが、いま政治家を志す原点となっている。

 今の社会では、本当に大切なものが何かということが考えられていないのではないかと危惧する。だからこそ、若い世代の有権者には「情報に惑わされるのではなく自分の目で見て考えてほしい」と願っている。