【宮古島・八重山】大型の台風5号が接近した先島地方では18日、強い雨が断続的に降り続いた。石垣島地方では夕方から風雨が強まり、午後7時すぎには石垣市に大雨・洪水警報が発令された。航空機や船の欠航が相次ぎ、予定変更を強いられるなど観光客にも影響を与えた。午後9時半現在、宮古島、八重山の両地方で人的・物的被害は確認されていない。
夕方から風雨が強まった石垣島ではバイクや自転車が倒れたり、参院選の選挙掲示板が倒れたりするなどの光景が見られた。倒木や道路の冠水もあった。
宮古空港では那覇や離島行きの便が相次いで欠航となり、振り替え手続きをする観光客らが長蛇の列を作った。空港ターミナルは午後4時に閉鎖となった。
石垣島と周辺離島を結ぶ定期船も一部便を除いて欠航した。大分県から夫婦で訪れた中山萌絵さん(26)は「竹富島で一泊するつもりだったが、急きょ石垣島で宿を取った。初めての竹富島を楽しみにしていたが、残念だ」と話した。
農作物への影響を危惧する農家も。宮古島市城辺で自身の畑の様子を見に来た男性(63)は、「暴風域がないのでそこまで心配はしていないが、今年初めての台風なので念のため確認しに来た。何事もなく過ぎ去ってほしい」と話した。