訴え熱く 全力疾走 参院選沖縄選挙区 三日攻防に突入


この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭
有権者と握手する安里繁信氏(左)、高良鉄美氏(右)

 21日投開票の参院選沖縄選挙区(改選数1)は18日、選挙戦最終盤の「三日攻防」に突入した。事実上の一騎打ちを繰り広げる自民新人でシンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=公明、維新推薦=と「オール沖縄」勢力が支援する無所属新人で琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)の2氏は、大型の台風5号の接近により荒れ模様の天候の中、沖縄県内各地を精力的に駆け回った。 

 安里氏は午前4時半に那覇市の泊魚市場で漁業関係者らを前に支持を訴えて三日攻防をスタートした。那覇市内の交差点や団地前で遊説し「沖縄の政治を対立から前進へと変えて、離島や暮らしなどの問題に光を当てていきたい。新しい政治を皆さんと一緒に作りたい」と力を込めた。市場周辺を回り有権者とがっちりと握手を交わし支持を訴えた。時折有権者から声を掛けられて笑顔を見せた。

 高良氏はうるま市の安慶名十字路での街頭演説で三日攻防をスタートさせた。うるま市内の商業施設前など、交通量の多い場所でスポット演説を重ねた。午後にはうるま市の江洲中原交差点と沖縄市のコザ十字路で大演説会を開催。高良氏は「戦闘機、オスプレイ、ミサイルの購入など軍事に6兆円を使う税金の使い道はおかしい。消費税増税をやめて福祉や医療に回す」と訴えに熱を込めた。