残波岬がロマンスの聖地に 「恋する灯台のまち」に沖縄・読谷村を認定


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残波岬灯台

 【読谷】日本ロマンチスト協会は残波岬灯台が立地する読谷村を「恋する灯台のまち」に認定した。沖縄県内では石垣市の平久保崎灯台に続き2例目。19日、読谷村役場で同協会ロマンス宣教師の波房克典会長が石嶺伝実村長に認定証を手渡した。新たな「ロマンスの聖地」となった村は灯台を観光資源として活用し、残波岬を中心に村内に多くの観光客が訪れるようさまざまな取り組みを展開する。

 日本ロマンチスト協会は非日常感の場所、物語感がある歴史、造形の美しさなど六つの要素で審査し、全国49地域51基の灯台を「恋する灯台」に認定している。断崖絶壁に立つ残波岬灯台は沖縄本島で夕日が最後に沈む場所として知られ、荒々しい波と海に広がるサンゴ礁、自然豊かな顔を持つ景勝地だとして高く評価した。

石嶺伝実村長(右から2人目)に「恋する灯台のまち」の認定証を贈る波房克典会長(同3人目)=19日、読谷村役場

 全国の先例地では灯台のふもとに看板を設置したり、婚活イベントを開催したりするなど、自治体がそれぞれ多彩な企画で「恋する灯台のまち」認定を地域活性化に役立てている。石嶺村長は「灯台は航海安全のシグナルだが、今後は恋の道しるべとして多くのカップルに残波岬やその周辺を訪れ、すてきな思い出を作ってもらえるようにしたい」と意気込んだ。

 同協会は残波岬と合わせて楽しめる読谷村内の観光スポットやアクティビティをまとめたリーフレットも制作する。