「最後まで」声からし 参院選、打ち上げ式


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
ガンバロー三唱で気勢を上げる安里繁信さんの支持者ら(左)、高良鉄美さんの支持者ら(右)=20日午後、那覇市内

 21日投開票の参院選で、事実上の一騎打ちを展開してきた安里繁信さん(49)と高良鉄美さん(65)は20日、那覇市内でそれぞれ打ち上げ式を行い、17日間の激しい選挙戦を締めくくった。会場周辺はそれぞれのイメージカラーのはちまきやTシャツを身にまとった支持者が埋め尽くした。候補者や応援弁士が「最後まで頑張ろう」と呼び掛けると、拍手や歓声が湧き起こった。

 那覇市牧志で行われた安里繁信さんの打ち上げ式は紺色のポロシャツに身を包んだ支持者らが結集、勝利を目指し拳を突き上げた。紺色のたすきを掛けた安里さんが現場に駆けつけると「安里、安里」とコールが湧き起こり、支持者らと握手しながら登壇した。弁士らは40代の安里さんが「沖縄の未来をつくっていく」などと若さを強調。復帰50年の沖縄振興計画に向けて政府と連携できる人材が必要だと訴えた。

 各地で支持を呼び掛けてきた安里さんは「政府の代弁者にはならない。皆さん、島々の代弁者、交渉人になりたい。未来を託してほしい」とかすれた声を振り絞った。支持者から「託すぞー」と声が飛び、拍手や指笛が鳴り響いた。

 那覇市おもろまちであった高良鉄美さんの打ち上げ式。緑ののぼりや「辺野古反対」と書かれた手作りの看板を持った支持者が交差点の四隅を埋め尽くした。緑の鉢巻きを締めた高良さんが選挙カーの上に立つと支持者からは拍手が起こった。弁士らは憲法学者としての実績や人柄を強調し「国政で堂々と民主主義を主張するために、私たちも頑張ろう」と声を張った。

 高良さんが「価値ある平和の一議席をしっかり受け継いで国会に行けるよう、ご支援をお願いします」と訴えると、支持者は「いいぞ」「頑張れ」と指笛や拍手で応じた。「必勝タカラ」コールが響く中、高良さんは支持者と握手。カチャーシーを舞う一幕もあった。