夏の甲子園沖縄大会決勝のみどころは? 注目の興南・宮城VS沖尚打線


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興南―美里工 3回無死二塁、左方向へ安打を放ち好機を広げた西里颯(左) 西原-沖縄尚学 6回1死二、三塁、奥原海斗の中犠飛でホームインする沖縄尚学の水谷留佳

 高校野球の第101回全国選手権沖縄大会の決勝が21日午後1時から、沖縄セルラースタジアム那覇で行われる。3連覇の懸かる第1シード興南と、2年続けて8強で涙を飲んでいた沖縄尚学が夏の甲子園の切符を懸け対戦する。

 興南のエース宮城大弥と沖縄尚学打線の対決に注目だ。140キロ台中盤の直球と切れのあるスライダーを武器に33回46奪三振、自責点4、防御率1・09と安定感の宮城。沖尚のチーム打率は3割2分8厘で、中軸を中心に勝負強い打撃が魅力。四死球も5試合で36と見極めがうまい。

 興南のチーム打率は3割3分8厘で沖尚とほぼ同じだが、シャープに振り抜く打撃は9番まで徹底され、火が付くと一気に大量点を奪える力がある。試合中の修正力も高く、左右にタイプの異なる選手をそろえる沖尚投手陣との対戦は見ものだ。

 失策は興南がゼロ、沖尚が1と両校とも堅守を誇るため、ロースコアの展開になりそう。経験値は1、2年時に夏の甲子園を経験したメンバーが多い興南に分がある。沖尚は落ち着いて大一番に臨みたい。

 興南と沖縄尚学という私学の名門同士の頂上対決は、今回で3度目。これまでの結果は、1964年は沖縄(沖縄尚学の前身)が1―0、1999年も沖尚が10―0で勝利を収めている。