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大会屈指の左腕攻略のための沖尚の作戦は? 延長十三回の激戦制し、王者の牙城を崩す

沖縄尚学―興南 延長12回2死一、三塁、勝ち越しの2点適時三塁打を放つ沖縄尚学の吉里和己=21日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 高校野球の第101階全国選手権沖縄大会最終日は21日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で決勝を行い、延長十三回に及ぶ大激戦の末、沖縄尚学が8―7で興南に競り勝った。

 沖尚の右翼手・奥原海斗が最後のフライアウトを取ると、ベンチから選手が一斉にガッツポーズで飛び出し、マウンドに歓喜の輪ができた。これまでの沖縄大会決勝で最ももつれたのは延長十二回。それを上回る熱戦に比嘉公也監督は「疲れました。以上です」とおどけながらも「中盤から終盤勝負だと思っていた。選手がよく頑張ってここまで来られた」と喜ぶナインを見詰めた。

 全国屈指の左腕である宮城大弥対策として右打者を多く起用。ベルトから下の球には手を出さないよう徹底すると、初回から5安打の固め打ちで4点先制に成功。その後は宮城のチェンジアップに苦しめられ、大接戦となった。

 延長十二回には安打で神里航平、敬遠で與谷友希が出て二死一、三塁とし、「自分が決めるしかない」と途中出場の吉里和己が狙っていた直球を振り抜いた。前進守備の外野の頭を越える三塁打で一度勝ち越す。直後に追いつかれるも、十三回に主将・水谷留佳が冷静に選んだ四球押し出しの1点を守り抜いた。

 粘り強い守りでしのぎ、得点機を狙うのがチームの持ち味だが、勝負どころの打撃が課題だった。春季大会後の1カ月は打撃練習や体づくりに注力したことで、飛距離が大幅に伸びた。宮城対策にメンバー外の左投手やセンバツ優勝経験のある比嘉監督も投げ、総動員でチーム一丸となった。途中出場で2安打の吉里は「まだ優勝した実感はないが、甲子園に向け、挑戦していくだけだ」と既に視線を聖地へと向けていた。
 (屋嘉部長将)









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