宜野湾ポニーズ、全日本制覇の原動力は… 中学硬式野球


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 中学硬式野球の第45回ポニーリーグ全日本選手権決勝が24日、宮崎県宮崎市で行われ、宜野湾ポニーズが沖縄中央ポニーとの沖縄県勢対決を8―2で制し、頂点に立った。宜野湾ポニーズは初回と二回に集中打を浴びせて3点ずつを奪い、序盤で主導権を握った。三回に2点を失ったが、エースのマーガード真偉輝と東恩納尚紀の継投で逃げ切った。

優勝した宜野湾ポニーズナイン=24日、宮崎県ひむかスタジアム(スポーツニッポン新聞社提供)

 県勢対決となった決勝は序盤にたたみかけた宜野湾ポニーズが8―2で沖縄中央ポニーを振り切って、全国の頂点をつかんだ。昨年は準優勝に終わっていただけに今年にかける思いは格別だった。禰覇盛太郎主将は「昨年の悔しさもあった。一番大きな大会でチームも一丸となっていたのでうれしい」と笑顔があふれた。

 初回から宜野湾打線が止まらない。1番・仲程雄海から四球や敵失を挟みながら5打者連続出塁で、3点を先制。二回にも4安打の固め打ちで追加点を挙げ、引き離した。

 先発したエースのマーガード真偉輝は右太ももに違和感があり、万全の状態ではなかったが、力強い速球とスライダー、フォークを混ぜて打たせて取り、沖縄中央を2得点に抑える。三回にも追加点を挙げていた宜野湾だが、六回にはマーガードが「高めだが待っていた」という直球を振り抜き、左中間へダメ押しの本塁打を放った。

 3月の全日本選抜を制し、優勝の前評判の高かった宜野湾だが、雨続きの天候で順延や中断が繰り返され、心身ともにベストな状態ではなかった。それでも「選抜との連覇目指す」(禰覇主将)と粘り強い野球で、九州の梅雨が明けた決勝の日に優勝を飾った。チームが目指すのは12月のコルト大会を取っての3冠だ。投打で活躍したマーガードは「達成したいとみんなで言っていたので有言実行します」と力強く、12月へ視線を移す。

▽1回戦
 宜野湾ポニーズ 4―2 千葉メッセマリーンズ
 沖縄中央ポニー 11―0 小平ポニーズ(五回コールド)

▽2回戦
 宜野湾 12―3 市川ポニー
 沖縄中央 12―2 飯能ポニー(五回コールド)

▽準々決勝
 宜野湾 6―5 北斗BBC
 沖縄中央 9―1 湘南クラブ

▽準決勝
 北千葉ポニー
 1000000|1
 000103×|4
 宜野湾
 (北)秋山、竹内―吉橋
 (宜)東恩納―禰覇
 ▽二塁打 禰覇、比嘉、宮國(以上宜)

 市原ポニー
 0010020|3
 010007×|8
 沖縄中央
 (市)柏木、茶田、杉田―早野
 (沖)安座間、上原―吉元
 ▽三塁打 上原、林(以上沖)、金綱(市)
 ▽二塁打 野原2(沖)

▽決勝
 沖縄中央
 0020000|2
 331001×|8
 宜野湾
(沖)若山、金城千―吉元
(宜)マーガード、東恩納―禰覇
▽本塁打 マーガード(宜)
▽二塁打 東恩納(宜)、吉元(沖)