辺野古新基地建設地、米側が調査を 元軍人の会 来月の総会で決議提起


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
辺野古新基地建設を止めるため米国での働き掛けを提起する「平和を求める元軍人の会―琉球・沖縄(VFP―ROCK)」のダグラス・ラミス会長(右から3人目)ら=25日午後、県庁記者クラブ

 平和を求める元軍人の会―琉球・沖縄(VFP―ROCK)のダグラス・ラミス会長らは25日、沖縄県庁記者クラブで会見し、米西部ワシントン州で来月開かれるVFP第34回年次総会にメンバーが参加し、名護市辺野古の新基地建設を止めるために新たな決議を提起する考えを示した。

 ラミス会長は米国防予算の大枠を決める国防権限法から「辺野古が唯一」とする条文が削られ、再調査することが盛り込まれたと指摘。新基地建設を撤回させるため、建設予定地でのサンゴ礁の破壊や活断層、軟弱地盤の存在などを米側が直接調査するよう文書で求める考えを示した。

 年次総会にはVFP―ROCKから真喜志好一さん、緒方修さん、当真嗣清さんが出席する。

 米オレゴン州在住で県系2世の高校生、与那嶺海椰(かいや)さんも参加し、新基地建設問題を米国など世界に発信するために制作した映像ドキュメンタリー「我した島ぬ宝(私たちの島の宝)」を上映する。

 同会は訪米に向けてカンパを呼び掛けている。問い合わせは真喜志さん(電話)090(3796)5404。