沖縄県文化観光スポーツ部は29日までに、2018年度の外国人観光客実態調査の結果をまとめた。沖縄旅行に満足している外国人観光客は、空路が前年度比0・3ポイント減の94・8%、海路(那覇港)が同0・2ポイント減の91・6%となった。満足度が90%を超えるのは空路が6年連続、海路が3年連続。空路より海路が低い数値となっており、県は「海路は滞在時間が短いこともあって、満足度が少し低めに出ているのではないか」と指摘した。
空路の旅行形態は個別手配が前年度比3・4ポイント増の74・6%と、2年連続で70%を超えた。調査を開始した10年度から13年度まで個別手配は3割程度で推移していたが、14年度以降は増加傾向にある。
県は「格安航空会社(LCC)の路線が拡充し、パッケージ旅行より安価で沖縄旅行を手配できるようになったことが背景にある」と分析した。
沖縄での主な訪問先(複数回答)は、空路はコンビニエンスストアが最多の85・9%、海岸・ビーチが84・2%、自然景勝地が75・2%などとなった。海路(那覇港)はドラッグストアが58・5%、免税店・DFSが44%、コンビニが36・7%などだった。
沖縄で購入したものは空路と海路共に菓子類と医薬品・健康グッズ、化粧品・香水が上位だった。
満足度の内訳は空路の「大変満足」が34・5%、「満足」が51・4%、「やや満足」が8・9%となった。
海路は「大変満足」が18・3%、「満足」が52・6%、「やや満足」が20・7%となった。
調査は空路が那覇空港と石垣空港、海路は那覇港、石垣港、平良港から出国する訪日外国人を対象に実施した。