沖縄県浦添市のIT企業ザ・ウェーブ(住吉基伸社長)は30日、県庁で会見を開き、沖縄初となるeスポーツ専門チーム「OKINAWA THE WAVE gaming」(沖縄ザ・ウェーブゲーミング)の設立を発表した。今後は国内外大会への参戦や県内での選手発掘・育成、eスポーツの普及・啓発などに取り組む。
「eスポーツ」は「エレクトロニック・スポーツ」の略称でスポーツや格闘、シューティングなどのゲームを競技化したもの。
同社は選手の育成拠点「THE WAVE eスポーツトレーニングセンター」も開設する。県内では常設施設不足や渡航費など遠征の負担が選手育成の課題だった。同社はこれら課題解決と成長が見込まれるeスポーツ市場への先行投資のため事業を開始した。
チームには現在、選手11人が所属している。同社は試合や練習のインターネット配信、選手の現役引退後のセカンドキャリア構築支援にも取り組んでいく予定。住吉社長は「互いが常に切磋琢磨(せっさたくま)できる環境をつくり、チームの歩みを進めたい」と語った。
チームキャプテンのK太(本名・長山啓太)さん(34)は「これまでの沖縄には強くなれる環境がなかった。間違いなく沖縄のレベルが上がる」と強調した。8月2~4日(現地時間)には米ラスベガスで開催される世界最大規模の格闘ゲーム大会に参加するK太さん。「優勝目指して頑張る」と抱負を述べた。