那覇空港に到着した観光客がレンタカーを受け取るまでに長時間を要する混雑が沖縄観光の課題となる中で、オリックス自動車(東京都)が運営するオリックスレンタカー那覇空港店(豊見城市)は、店舗到着から車両受け取りまで1時間以上かかることもあった待ち時間を、平均10分以内に抑えている。送迎バスや店舗の受付カウンターの大型化、店舗での説明時間短縮などの事務改善を積み重ね、待ち時間の短縮に成功している。
那覇空港店は2007年の開店以降、利用客が増え続け、18年度の利用者は14年度比で約10倍になっている。ピークの夏場には1日最大約千組、昼の時間帯は1時間で150~200組が訪れ、受付時間の短縮は大きな課題だった。
出発までの時間を減らすため、空港で利用者の予約を確認し店舗に到着する前に車両を割り当てるような対応をとっている。空港との間の送迎バスの車内で保険の説明を行うなど、効率化を進めてきた。
設備面も受付カウンターを大型化し、同時に手続きできる組数を14組から20組に増やした。送迎バスはマイクロバスだけだったが、中型4台、大型2台を追加し、現在は計13台を7~10分間隔で運行している。バスにGPSを導入し、店舗への到着時間を正確に把握できるようにした。
オリックスレンタカー沖縄地区責任者の竹松康之営業第三部長は「待ち時間が短いと好評を得ている。今後も効率的な手続きが進められるよう工夫したい」と述べた。