「いーどぅし」あすアルバムリリース BEGINの島袋優がプロデュース


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新譜「OKINAWAN BLUE」をリリースするいーどぅしのかーなー(右)となみなみ=那覇市の琉球新報社

 沖縄県那覇市出身のかーなー(歌三線)と南城市出身のなみなみ(ギター・ボーカル)によるポップデュオ「いーどぅし」が東京に活動の拠点を移して初となるアルバム「OKINAWAN BLUE」を8月1日にリリースする。プロデューサーにBEGINの島袋優を迎えて、2人の奏でる三線とギターの音色、ハーモニーを心地よく聴かせてくれる。

 県立芸大在学中に結成した2人。幼い頃から三線を手に取り、琉球民謡、琉球古典音楽に励んできた。かーなーは人間国宝の西江喜春、なみなみは大城貴幸から技術を学び、琉球古典芸能コンクールでは2人とも安冨祖流三線で優秀賞を受賞した。

 かーなーは「自分たちが作る曲は琉球古典音楽がベースになっている。私たちの曲を聴いて、琉球古典音楽も聴いてみたいと思ってくれる人が増えてきたらうれしい」と期待する。

 アルバムではかーなーの祖母が体験した悲惨な沖縄戦と平和への思いをつづった表題曲「Okinawan blue」や上京した自分たちの気持ちを書いた「鳳仙花(ほうせんか)」などが収録されている。

 かーなーは「東京で活動して、新たな視点を得て、楽曲をつくるようになった。たくさんの刺激を受けながら自分たちらしい曲を披露したい」と意欲を見せた。

 沖縄ではもちろん、最近では東京でも声を掛けられるようになったという。なみなみは「まるで友人だったかのように気軽に話してくれる」と笑顔で語った。

 8月23日には北谷町のモッズでレコ発ライブを開く。2人は「上京して一皮むけたいーどぅしの歌を届けたい」と口をそろえた。アルバムは全8曲。税込み2500円。レコ発ライブのチケットはすでに完売している。