英語学習、意欲高いが授業理解に課題 沖縄の中学3年生 全国より国際交流に関心


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 今年の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)は中学3年で英語に関する調査が初めて実施された。アンケート調査では「英語の授業は大切だと思うか」「社会に出たときに役に立つと思うか」などの質問で、県内の中学生は「当てはまる」と答えた生徒の割合が全国平均より高かった。一方「英語の勉強は好きか」「授業はよく分かるか」といった学習状況を聞く質問では「当てはまらない」の割合が全国平均よりやや高く、意欲を十分に生かせていない現状がある。

 「将来、積極的に英語を使うような生活をしたり職業に就いたりしたいか」という質問に、県内の生徒は25・1%が「当てはまる」、25・3%が「どちらかといえば当てはまる」と回答し、両者で過半数に達した。同じ質問の全国平均は「当てはまる」が18・2%、「どちらかといえば当てはまる」が23・1%だった。

 「外国の人と友達になったり、外国のことについてもっと知ったりしてみたいと思うか」「日本やあなたが住んでいる地域のことについて、外国の人にもっと知ってもらいたいと思うか」など国際交流に関する質問も、県内の生徒は全国平均より肯定的な回答の割合が高かった。

 「授業ではスピーチやプレゼンテーションなど、まとまった内容を英語で発表する活動が行われていたか」という質問に、県内は71・4%が「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と回答。高い数値だが、全国の77・2%には及ばなかった。

 学校へのアンケートでも、英語で意見を述べたり自分の考えを書いたりする言語活動の面で、全国より「あまり行っていない」「全く行っていない」とする回答の割合が高かった。