玉城デニー沖縄県知事らは1日、菅義偉官房長官や宮腰光寛沖縄担当相と面談し、8月末にまとめられる概算要求での沖縄都市モノレールの3両化に向けた措置を求めた。菅官房長官はモノレールの3両化が遅れる可能性が出ていることに触れ「国としても計画通りに進むよう後押ししたい」と述べ、2022年度に最初の3両化車両導入を目指す県を支援していく考えを示した。
菅官房長官は会談後に行われた会見で、本年度中に那覇空港第2滑走路の供用が予定され、利用者の大幅な増加が予想されているとし「できるだけ早期に3両化が実現できるよう、国としてもしっかり対応する」との考えを示した。車両製造の課題についても「国としてもしっかりバックアップしたい」と強調した。
宮腰沖縄担当相も玉城知事らとの会談の冒頭で沖縄都市モノレールの早期の3両化の必要性を強調した上で「県のリーダーシップの下、一日も早い3両化の導入に向けて最大限の努力をしてほしい」と述べ、輸送力強化に向けた沿線自治体などのいっそうの努力を求めた。
玉城知事は「3両化事業について国の支援を十分行っていただけるとの感触があった。県民や観光客の移動の快適性向上に取り組む」と強調した。
要請には城間幹子那覇市長、松本哲治浦添市長と、沖縄都市モノレールの美里義雅社長も同行した。