【南部九州総体取材班】全国高校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 2019」は1日、各地で競技を行った。ボクシングはフライ級準々決勝に臨んだ比嘉政太(宜野湾)は平塚(栃木)に0―5で判定負けした。
沖縄県勢でただ一人勝ち上がり、準々決勝に臨んだフライ級の比嘉政太(宜野湾3年)は、第1シードの平塚駿之介(栃木県、作新学院)に判定(0―5)で屈した。「スピードがあって圧倒されてしまった」。力の差を痛感する内容となったが「ジャブの使い方がうまくなれば連打が当たる」と収穫も。全国トップクラスへの挑戦は、自身を前へ向かせる一戦ともなった。
対戦前から劣勢は予想していた。相手は昨年の国体準優勝の実力者。比嘉は得意の左ストレートを当てて連打で攻め立てようとするも、カウンター狙いの相手の素早い動きに対応できず、距離を取られて有効打は散発となった。
徐々に相手の動きに慣れ、ストレートやフックなどが当たる場面もあった。しかし、攻撃時に甘くなったガードのスキを狙われた。県勢を率いる瀬良垣世堅監督は「一気に攻めさせないうまさがある。プレッシャーもかけてくる」と相手をたたえた。
比嘉は4強入りはならなかったが、初の全国舞台で3勝した。並み居る強豪と拳を交えて得た経験は大きいと振り返る。次の舞台は国体九州ブロック大会。「本国体に出られるようにベストを尽くす」と静かな闘志を燃やしていた。
(大城直也)
(宮崎市総合体育館)
▽フライ級準々決勝
平塚駿之介 判定 比嘉政太
(栃木・作新学院) (宜野湾)