社会

台風9号、街路樹倒れ枝散乱 住民不安な一夜 観光客も足止め

強風の影響で道路側に傾いた街路樹=8日午後7時ごろ、宮古島市平良狩俣

 【宮古島・八重山】猛烈な台風9号の暴風域に入った宮古、八重山地方では8日夕から急激に風雨が強まり、住民らは不安な一夜を過ごした。海や空の便は欠航。自治体の窓口も終日閉庁し、避難勧告も発令された。コンビニやスーパーには多くの客が詰め掛け、飲料水や即席麺などの食料品を次々と買い求めた。強風で倒れた街路樹の枝が散乱し、宮古島市内では強風ではがれた建物のトタンが駐車していた車に接触するなど、猛威を振るった。

 8日午前4時24分に暴風警報が発表され、午後から暴風域に入った宮古島。市内各地では、台風で足止めされた観光客が食料品を買い込む姿や、強風で倒れた街路樹の枝が散乱する光景が見られた。

 市は正午、市内全域に暴風災害と市内沿岸部の高潮に関する避難勧告を発令。市内8カ所に避難所を設置した。午後8時現在で26人が避難している。

 平良庁舎に身を寄せた60代女性は「風速70メートルというので怖くなって避難した。1人で家にいるよりは安心。何事もなく過ぎ去ってほしい」と話した。

 8日午前11時過ぎに暴風域に入った石垣市。市健康福祉センターに開設された避難所には午後9時現在、98世帯141人が避難し、不安そうな表情でテレビの台風情報を見詰めた。93歳の母と避難所に身を寄せた女性(59)は「家が古いので直撃の時は避難すると決めていた。最大瞬間風速が70メートルと聞いていくら地元の人間でも怖い。明日家に帰るまで気持ちは休まらない」と話した。

 市登野城の商店には住民や観光客が食料品を次々に買い求め、正午にはパンの棚は空に。店主の女性(59)は「昼前から客が増え、総菜も追加し、夜勤も早く出勤してもらい対応した。冷凍食品が駄目になる停電が心配。来週のお盆の準備も大変」と話した。


台風9号の影響で品薄になった商店の棚=8日午前11時半ごろ、石垣市登野城