屋田、覇者との差実感 男子100キロ超級 誓う「大学で日本一」 南部九州総体・柔道


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男子100キロ超級1回戦 激しく組み合う沖縄尚学の屋田継心(ジャン松元撮影)

 全国高校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 2019」は11日、九州各地で行われた。柔道は男子個人90キロ級の山里健太(沖尚)が準決勝で敗退して3位。同100キロ超級の屋田継心(沖尚)は2回戦で敗れた。

 全国舞台で初勝利を収めた男子100キロ超級の屋田継心(沖尚3年)は、大会2連覇を果たした“超高校級”の斉藤(国士舘)と2回戦で顔を合わせた。得意の相四つで組み合おうとするも、開始早々に大外刈りで一本負けを喫した。

 試合後に屋田は「何をされたかすら分からなかった」と実力差を痛感した。だが一方、新垣琢也監督は「これまでからは、考えられない。全国トップレベルの選手と戦えるまで、よく頑張ってくれた」と教え子の成長をかみしめていた。

 幼稚園から始めた柔道だがこれといった目標はなく、惰性で続けていた。高校に入学しても今まで同様、指導者が言った通りの練習をこなした。結果は出るはずもなかった。

 高校1年の終わりに、新垣監督から「本気にならないと、このままじゃまずいぞ」との一言で目が覚め、真剣に練習に取り組むようになった。

 結果はしっかり付いてきた。6月の九州大会は初めて準優勝。全国総体初戦も果敢に攻めこみ、反則勝ちした。「もっとちゃんと練習しておけば良かった」と悔やみながらも、「大学では日本一を目指す」と語った。本気で戦う柔道家の顔になっていた。
 (喜屋武研伍)