感謝込め先祖見送り 親戚集まり「ウークイ」


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旧盆のウークイでウチカビを燃やす賀数正さん(中央)の家族ら=15日、糸満市与座

 旧盆最終日のウークイ(送り日)に当たる15日、沖縄県内各地で家族や親戚が集まって先祖の霊を見送る姿が見られた。 

 糸満市与座の賀数正さん(64)宅には、きょうだい、子や孫ら23人が集まった。仏壇の前に、重箱や青果などのお供え物を並べて線香をたいた。賀数さんは「これからも天から家族の健康を見守って、また来年も元気に戻って来てください」と口上を述べた。一人一人が祈りを込めたウチカビ(あの世のお金)を燃やして先祖を供養し、全員で手を合わせた。

 夕食は2歳の孫や小学生たちの笑い声が広がり、にぎやかな雰囲気の中で重箱料理や中味汁を味わった。次男の健太さん(34)は「先祖があって、今の自分たちがいる。感謝の気持ちと、家族が増えていくのを見守ってほしいと伝えた」と話した。