米軍機だけじゃない 過去5年で28件確認 沖縄県内の自衛隊機の部品・物体落下事故


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 県内では、米軍機だけでなく自衛隊機も部品や物体の落下事故を繰り返している。過去5年(2014~18年度)に県内で発生した可能性の高い事故は、確認されているだけで28件に上る。19年度も既に2件発生。航空機の部品が飛行中に脱落・紛失した場合、見つからないことが多い。

 発生の都度、事故を公表することもあるが、航空自衛隊那覇基地は「軽微」だと判断した事故については年に2度、まとめて発表する。そのため県民が知らない間に同型機が事故を繰り返している場合がある。最新の18年10月~19年3月の半年間には5件の落下事故が発生し、うち3件はCH47J輸送ヘリが関与していた。

 県外の基地所属の自衛隊機が県内で落下事故を起こすこともある一方、県内の基地に所属する自衛隊機が県外で落下事故を起こす場合もある。18年3月には航空自衛隊那覇基地所属のCH47J輸送ヘリのドアが鹿児島県の沖永良部島分屯基地近くに落下した。

 19年度は海上自衛隊所属のC130R輸送機から部品2点が落下した。今回新たに陸上自衛隊がUH60JA多用途ヘリからプラスチック製ファイルを誤って落とした。