全国上位に一丸挑む 駆け引きの差で涙 普天間


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女子団体1回戦 普天間―札幌大谷 息の合った連係を見せる普天間の(左から)知花茜李、友寄綾香

 【南部九州総体取材班】全国高校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 2019」は16日、鹿児島県の鹿児島アリーナで卓球の男女団体戦を行った。県勢の男女はいずれも初戦敗退だった。2年連続2回目の出場となった男子の宮古は、全国総体通算50回以上の出場を誇る伝統校の関西(岡山)に0―3で敗れ、涙をのんだ。女子の普天間も0―3で札幌大谷(北海道)に屈した。

 女子の普天間は一丸となって全国上位常連校の札幌大谷(北海道)に臨むも、0―3で涙をのんだ。比嘉未来代監督は「技術の差はそれほどない。でも駆け引きでは相手の方が何枚も上手だった」と振り返った。

 第1単の知花コレットは166センチの長身から打ち下ろす強打で臨むも、及ばず。第2単の知花茜李はミスを誘うカットマンと対戦し、ペースを握れないまま敗れた。しかしチームは劣勢にも笑顔で声を掛け合い、もり立て続けた。

 続く第1複の知花茜李・友寄綾香ペアは、知花茜がつっつきで鋭くコースを狙い、甘い球には友寄が強打をたたき込む「王道パターン」で得点を重ねた。

 これまでの劣勢を吹き飛ばし、10―8で最初のゲームポイントを迎えた。だが、打ち損じの多かった相手が足を動かして正確なショットで攻め始めると、11―13で逆転を許した。

 団体メンバー唯一の3年で主将の知花コレットは「いろんな人に支えられた。後輩たちには来年も笑顔でプレーしてほしい」と託した。エースの知花茜李は「普天間はベンチワークの良さが持ち味。次は明るい雰囲気から勝利を呼び込みたい」と頼もしい表情だった。

(喜屋武研伍)