上門知樹が存在感 ワントップ入り同点弾 FC琉球


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
FC琉球―横浜FC 前半19分、右足を振り抜いて同点弾を決めるFC琉球の上門知樹(左)

 サッカー明治安田J2の第28節、FC琉球は17日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで横浜FCと対戦し、1―3で敗退した。6試合ぶりに勝利した前節からの連勝はならなかった。通算成績は8勝7分け13敗で、勝ち点は31のまま。順位は15位から16位に下がった。

 今季15得点で琉球の得点源だった鈴木孝司が移籍し、今節ワントップに入った上門知樹。前半に一矢報いる同点弾を放ち、早速存在感を示した。重責の中での1点に「得点ができたことは次につながる」とうなずいた。

 1点を追う前半19分。相手守備の裏に抜け出した西河翔吾がペナルティエリア内で粘り、こぼれ球に素早く飛び込んだ上門がほとんど角度のないところからキーパーの脇下を抜いてネットを揺らした。

 身長179センチの体格を生かして前線のくさびとなっていた鈴木に対し、上門は積極的に裏を狙うスピードが持ち味だ。「(自分は)鈴木選手とはスタイルが異なる。裏を取る動きで、スペースをつくることが大事だと思う」と自身の特長を生かした役割を冷静に見詰める。ただ結果は敗戦。「チームが勝つゴールをしっかり決めたい」。琉球の新たなポイントゲッターになるべく、決意は固い。


(2)タピスタ(横浜FC2勝)
琉球 8勝7分け13敗(31)
1―3(1―3,0―0)
横浜FC 14勝6分け8敗(48)

▽得点者 【琉】 上門(7)【横】 斎藤(1)松尾(2)中山(2)
▽観客 12019人