兼島・砂川(宮古)3回戦逃す 連携不発、力の差実感 南部九州総体・卓球


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男子ダブルス2回戦 サーブを打ち返す宮古の兼島研斗(手前)と砂川朝博(奥)=17日、鹿児島市の鹿児島アリーナ(ジャン松元撮影)

 【南部九州総体取材班】全国高校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 2019」は17日、各地で競技を行った。卓球は鹿児島県の鹿児島アリーナで男女の個人戦ダブルスが行われ、県勢で唯一初戦を突破した男子の兼島研斗・砂川朝博ペア(宮古)は2回戦で敗れた。

 宮古島南星TC時代からチームメートとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた砂川朝博・兼島研斗(宮古)の2年生ペア。互いの息の合った連係も山本駿介・山本歩(出雲北陵・島根)の兄弟ペアには歯が立たず、0―3で涙をのんだ。練度の違いに圧倒された砂川は「実力の半分も出せなかった」と唇をかんだ。

 1回戦は砂川がつっつきでコースを狙い、丁寧にラリーを組み立てると、甘い球には168センチの兼島が長いリーチを生かして強打をねじ込んだ。砂川はラケットを体の方に引き込み、外へ振り出すようにして回転をかける「YGサーブ」でもサービスエースを量産。危なげなく初戦を突破した。

 次戦で小学時代から知る実力者の山本兄弟と相まみえた。バック側の球もフォアで打つ「オールフォア」の兄・駿介に強烈なドライブで甘い返球を誘われ、安定感のある両ハンドの弟・歩に決められ続けた。差は縮まらず、主導権を握られたまま試合が終わった。

 ペアとして臨んだ全国大会で初勝利を手にし、強豪との差を感じることができたのは収穫だった。砂川は「来年こそ、全国で入賞を目指したい」。兼島は「まずはメンタル面を鍛え直し、簡単なミスを減らす」と既に切り替えている。“一心同体”のプレーで、さらなる飛躍を誓った。
 (喜屋武研伍)


 (鹿児島アリーナ)

▽男子ダブルス1回戦

兼島研・砂川(宮古)
 3―1(12―10,4―11,11―6,11―9)
下川原・宮島(埼玉・埼玉栄)