全国高校生短歌大会 昭薬付の國吉伶菜さんが特別審査員賞 団体は準V


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短歌甲子園で準優勝し、賞状を手にする昭和薬科大学付属高校の(左から)島袋乃碧さん、國吉伶菜さん、徳村帆華さん=18日、岩手県盛岡市

 歌人石川啄木の故郷、岩手県盛岡市で18日、高校生が短歌の腕前を競う「全国高校生短歌大会(短歌甲子園)」の決勝戦があり、大会を通じて最も優れた歌に贈られる特別審査員小島ゆかり賞に昭和薬科大学付属高2年の國吉伶菜さん(17)の作品が選ばれた。同校の短歌甲子園への応募は初めてで、団体戦でも準優勝を果たした。

 小島ゆかり賞は、団体戦と個人戦を通じ全ての作品の中から選ばれる。國吉さんの作品は「碧海(へきかい)に コンクリートを流し込み 儒艮(ジュゴン)の墓を建てる辺野古に」。國吉さんは「大会にはさまざまな県の人が参加する。沖縄で感じる本土との温度差を詠もうと思った」と話した。

 団体戦は國吉さん、島袋乃碧(のあ)さん、徳村帆華(ほのか)さん=いずれも2年生=の3人で出場。トーナメント方式で対戦し、審査員が歌の優劣を判定した。決勝戦の題は「咲」だった。団体戦準優勝について國吉さんは「初めての参加だったので驚いている。来年は優勝したい」と意欲を見せた。

 団体戦優勝は青森県立八戸高校。個人戦は岐阜県立飛騨神岡高3年の玉腰嘉絃さん(17)が最優秀作品賞に輝いた。

 短歌甲子園は2006年に始まり、今年で14回目。