辺野古の新基地建設工事が再開 台風接近とお盆で中断 市民、抗議の声


この記事を書いた人 問山栄恵
台風接近で中止されていた運搬船から台船への土砂詰め替え作業が確認された=19日、名護市辺野古

  【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は19日、海上での作業と米軍キャンプ・シュワブゲート前からの資材搬入を再開した。台風の接近やお盆期間だったことから、海上作業は3日以降、ゲートからの搬入は8日以降、確認されていなかった。
  
  19日、辺野古の埋め立て現場では、辺野古崎東側のK8護岸でクレーンを使って消波ブロックを設置する様子が確認された。大浦湾側のK9護岸付近の海上では、同日朝に到着したとみられる運搬船から台船に土砂を積み替える作業が確認された。
  
  工事の作業が進められる一方で、海上ではアジサシが優雅に飛び交う姿も確認できた。
  
  ゲート前には午前9時ごろに工事関係車両が到着。新基地建設に反対する市民らが機動隊によって排除された。砕石を積んだトラックを含む工事関係車両106台が基地内へ入った。市民は「民意に従って工事を止めろ」と抗議の声を上げた。【琉球新報電子版】