琉球料理継承へ熱い決意 保存協会が設立総会 普及で事業続々


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琉球料理を意識的に守り、普及と継承を目指して活動する琉球料理保存協会の設立総会=21日、那覇市久茂地のホテルサンパレス球陽館

 琉球料理の普及・継承を目指す一般社団法人琉球料理保存協会は21日、沖縄県那覇市のホテルサンパレス球陽館で設立総会を開いた。総会には約70人が参加し、毎月第3木曜日の「琉球料理の日」制定や、一般・観光客向けの普及事業などの事業計画を承認した。

 同協会は今年1月に設立された。基調講演した安次富順子理事長は「琉球料理は観光資源としても注目されている。違った伝え方をされているものは正しく伝えたい」と普及への意気込みを語った。

 約450年続いた琉球王国では日本や中国との関係を築く中で、独特の料理が生まれたと説明した。「王朝の流れをくむ『宮廷料理』と民間に広がった『庶民料理』がある。この二つを合わせ、王朝時代から戦前までの伝統的な料理を『琉球料理』と呼んでいる」と強調し「誇りを持って守りたい」と語った。