沖縄最大規模の駅伝大会、廃止へ 年々増える車 交通規制の対応が困難


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沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会=2018年

 県内最大規模の駅伝大会として41年間続いてきた「沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会」について、主催する沖縄陸上競技協会は26日までに年明けの次回大会を、中止することを決めた。同規模での実施は今後も難しく、実質的に大会は廃止となる。

 コースとなる主要幹線の交通量が年々増加する中、規制や交通整理のために現行以上の人員を確保することが難しく、選手らの安全面を含め、大会運営が困難になっていた。沖縄陸協は組織内で協議を重ね、中止を決定した。

 2日間をかけて本島をほぼ一周する本大会は、選手団編成や運営で14市郡の体育協会、市町村、市郡陸協などの協力を得て継続してきた。沖縄陸協は9月2日、各市郡の体育協会向けに説明会を開く予定。沖縄陸協の國場馨会長は「安全面などから厳しい判断をせざるを得なかった。市郡の体協などの皆さんに丁寧に説明したい」と話した。

 大会は県内陸上競技の強化などを目指して1978年にスタート。ことし2月に42回大会が開催された。