「県蝶」制定へ検討委発足 10月に5種から絞り込み


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 第1回「沖縄県の蝶」選定検討委員会が27日、県庁で開かれた。沖縄を象徴するチョウを県が制定することに同意したほか、その候補について2017年に実施された「はーべーる総選挙」(主催・沖縄県の蝶制定県民の会、琉球新報社、共催・医療法人陽心会)で上位5位に選ばれた種から絞り込むことを確認した。同総選挙は2万3840票の投票があり、結果は1位オオゴマダラ、2位リュウキュウアサギマダラ、3位フタオチョウ、4位コノハチョウ、5位ツマベニチョウだった。

 検討委員会は10月下旬までに再び開かれる予定。次回は「県蝶」にふさわしい種を選ぶ方針。その後、パブリックコメント(意見公募)や県自然環境保全審議会での審議などを経て、最終的に県蝶を指定する。

 検討委員会は動物生態学や昆虫学、生態学などの専門家で構成し、委員長には沖縄国際大名誉教授の宮城邦治氏が就任した。宮城氏は委員会の冒頭で「チョウは非常に身近におり、指定は県民や観光客に自然に関心を持ってもらう機会になる」とあいさつした。

 今後の絞り込みは、(1)豊かな自然環境の象徴(2)親しみやすさや知名度(3)教育的な活用度(4)学術的・生物学的視点(希少性や独自性)―の四つの観点から進めることを確認した。