台風での保険支払い、過去最高118億円 沖縄を直撃した18年の24号 


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台風24号の影響で倒れ、道をふさいだ2本のガジュマルを撤去する作業員=2018年9月30日、浦添市の学園通り

 日本損害保険協会沖縄支部は28日、2018年9月に沖縄本島を直撃した台風24号の被害による保険金支払い(見込み含む)が件数で1万6723件、金額で118億3616万7千円となり、一度の台風としては件数、金額とも過去最高だったと発表した。沖縄本島地方が27時間にわたり暴風域に入り、風災による建物の被害が顕著だったことなどが要因という。

 保険商品ごとの内訳は、火災保険が1万1543件で支払額は99億117万2千円、車両保険が3288件で同8億3955万円、傷害保険などを含む新種保険が1892件で同10億9544万5千円だった。台風による建物の被害は火災保険で補償されるため、同保険の件数と支払金額が突出して高かった。

 過去の台風で保険金の支払件数、金額が最も高かったのは2012年の台風17号で、件数が1万5968件、金額が101億6064万円だった。

 日本損害保険協会沖縄支部によると、建物関連で被害が多い箇所は窓やドアのガラス、屋根瓦、エアコンの室外機などがある。ガラスは雨戸やシャッターの設置、屋根瓦や室外機はビスや金具で固定するなどの対策が有効という。

 沖縄支部委員会の外間尚委員長は「9月も台風シーズンが続くので万全の台風対策を取ってほしい。風で飛びやすいものは固定するとか、家の中に入れるだけでも効果がある」と話した。