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女性最速を証明し、プロへ カーレーサー翁長実希 女子トップ大会きょう参戦

翁長実希

 県内では数少ない女性カーレーサーの翁長実希(21)=高江洲中―浦添商業高―沖縄国際大=が、新たな世界に足を踏み出している。これまではカートがメーンだったが、今年4月に富士スピードウェイ(静岡県)であった「Vitz レース」で四輪デビュー。約50台が出走した中、オートマティックのCVTクラスでいきなり2位の好成績を収めた。実績が認められ、県勢として初めて国内トップの女性限定シリーズ「競争女子」への参戦も決まった。全国での“女性最速”を証明し、目標である沖縄初の女性プロレーサーへ―。大きな夢に向け、疾走中だ。

◇4歳でカートに

 カートの大会を運営する父・達也さん(53)が2002年にククル読谷サーキットを開設したことがきっかけで、当時4歳だった翁長もカートに乗り始めた。小学校低学年からは県内レースに参戦。負けず嫌いもあって腕を磨き、何度も上位に食い込んだ。

 2年前、転機を迎える。競技を始めて15年。「沖縄で培った技術がどれだけ通用するのか」と、県外大会への挑戦を決意。シリーズ戦の全日本カテゴリ地方カート選手権に出走し、神戸のレースでは2位の成績を残した。ただこの時のタイムは出走車の中で最速。「多くの車との競争に慣れなかった」と駆け引きや追い抜く技術に課題を残し、「負けたくない思いがまた強くなった」。闘争心に火が付き、主戦場を県外に移した。

◇シリーズ女王へ


「鈴鹿クラブマン RACE of ASIA」で堂々とした走りを見せる翁長実希=6月、三重県の鈴鹿サーキット

 「競争女子」は17年に世界初の女性限定シリーズとして開始。国内の女性トップレーサーが全4戦を競う。車両はVITAで、最高速度は約200キロ。翁長は9月1日の第2戦から参戦するが「大会に向けてブレーキングの技術を詰める。残り3戦全てでトップになりシリーズチャンピオンになりたい」と強気だ。

 レースは富士スピードウェイで行われ、関係者やファンの注目度は高い。大会で知名度を上げ、国内外の著名なレースに参戦した選手もいる。翁長は「活躍すれば可能性が広がる。先々は海外レースにも出たい」と目を輝かせる。

 沖縄を拠点に県外大会へ参戦するのは容易ではない。その原動力となっているのはククル読谷サーキットで指導している子どもたちの存在だ。「自分がプロになって活躍することで沖縄の子どもたちの目標になりたい」。確かな信念がハンドルを握る手に力を与えている。

 (長嶺真輝)



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