どの色も輝く社会に ピンクドット 那覇でLGBTイベント


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全ての人が生きやすい社会の実現へ願いを込め、一斉にバルーンを放つピンクドット沖縄2019の参加者=1日午後、那覇市泉崎(ジャン松元撮影)

 LGBTなど性的マイノリティーを含む全ての人が生きやすい社会を目指すイベント「ピンクドット沖縄2019」が1日、那覇市の琉球新報社1階公開空地で開かれた。テーマは「同性愛カップルの結婚」。企業や市民団体の21ブースが並び、ステージで華やかなライブが繰り広げられた。約3千人が来場。シャツや帽子などピンク色のものを身に着け、多様な社会の実現を願った。

 7回目となる今年は、124の企業や団体が協賛・後援した。特別トークセッションに、台湾で同性婚を実現させた活動家の呂欣潔(ジェニファー・ルー)さんが登場。台湾ではパートナーシップ制度を経てではなく、最初から同性婚を目指して動いたといい「周囲の人々とコミュニケーションをとり、積極的に性的少数者の存在をアピールすることが大切だ」と話した。

 国が同性同士の結婚を認めないのは憲法が保障する婚姻の自由を侵害するとして、同性カップルが国に損害賠償を求めている「同性婚訴訟」弁護団の寺原真希子弁護士や、原告の男性2人も登壇。原告のただしさん(50)=東京都=は「性的指向や性自認は自分の意思では変えられない。イベントを通じて、性的マイノリティーがどんな人たちなのかを知るきっかけになってもらえたら」と訴えた。

 来場者も一緒に、ピンクや白の環境配慮型バルーン約200個を飛ばし、イベントの幕を閉じた。