軟弱地盤「詳細説明を」 県、津梁会議議事録公表


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 沖縄県基地対策課は8月30日、8日に開催した第2回米軍基地問題に関する万国津梁(しんりょう)会議の議事概要を公表した。委員からは県が試算する辺野古の軟弱地盤改良工事予算や工期のめどなどについて「時間とお金がどのくらいかかるか、できるだけ細かく説明して発信することが重要。これだけのお金を使ってこれだけの時間がかかるものを何のために造るのかという議論が必要だ」という提言がなされた。

 海兵隊の運用見直しについて、委員の一人は「1995年時点の海兵隊は朝鮮半島有事に必要という発想だったが今は中国を意識している。辺野古の基地も軍事的合理性からの批判が必要だが、そのような議論がなされていない」と指摘した。

 また基地返還に向けた働き掛けについて「米軍がドイツ、イラク、フィリピンから撤退した際もドイツ政府、フィリピン政府、イラク政府は別の基地を提供・提案したことはない。(代替基地は)アメリカが考えるべきで日本が代替基地を提供しなければ返還を要求できないということではない」と意見を述べていた。