沖縄SV、圧巻8得点 Vは次節以降へ ピッチ堂々支配 15戦全勝


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄SV―熊本県教員蹴友団 後半5分、守備を振り切りゴールを決める沖縄SVの山内達朗(中央)=1日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)

 サッカー九州リーグの第15節、沖縄SVと海邦銀行SCは1日、沖縄県内でホーム最終試合を行い、いずれも地元ファンへ勝利を届けた。沖縄SVは熊本県教員蹴友団と対戦し、8―1で大勝し、開幕から15連勝を達成した。海邦銀行SCは九州三菱自動車(福岡)と対戦し、1―0で勝利した。2位で追うJ.FC MIYAZAKI(宮崎)が負けていれば沖縄SVのリーグ優勝が決まったが、MIYAZAKIが1―0で日本製鉄大分を下した。そのため、両チームの勝ち点差は広がらず、沖縄SVの優勝は次節以降へ持ち越しとなった。

 前半7分に前田俊介がバイタルエリア付近にいた山内達朗へ鋭いパスを送り、山内はワンタッチで目の前のDFをかわし、左足で押し込んで先制した。沖縄SVは再三の攻撃を仕掛け、今季最多の8得点を挙げて圧倒した。

 ハットトリックを達成し、リーグ18得点で得点ランク1位の山内(読谷村出身)は「先制点にこだわっていたのでそこは良かったが、もっと決めるチャンスがあった」とまだまだ満足していなかった。

 下からしっかりつなぎながら、両サイドバックが高めに位置を取り、ピッチの横幅を広く保つ。サイドチェンジを効果的に使った大きな展開でギャップを突いていった。試合全体で計29本のシュートを放ち、8得点を決めた高い攻撃力もさることながら、堅い守備で相手には2本しかシュートを打たせなかった。

 「リーグ全勝優勝」を掲げ、猛進する沖縄SV。有言実行で、堂々の首位を進み、得失点差は52と他を圧倒している。だが前田は「リーグ優勝、JFL昇格へ向けて、パフォーマンスをもっと上げていきたい」、山内は「ボランチ陣、守備も改善している。もっとチャンスを生かして勝ち切れるようにしたい」と、選手はJFL昇格だけを見据えていた。
 (喜屋武研伍)


九州リーグ(1日・沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムほか)

沖縄SV(45)
 8―1(5―0,3―1)
熊本県教員蹴友団(21)
▽得点者【沖】山内達朗3、牧野悟2、前田俊介、関恭範、秋本和希、【熊】大塚翔太

海邦銀行(21)
 1―0(0―0,1―0)
九州三菱自動車(15)
▽得点者【海】川満陸