喜納がソウル大会Vも残る課題は…


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女子優勝を喜ぶ喜納翼=1日、ソウル(提供)

 車いすマラソンの第27回ソウル国際大会は1日、韓国のチャムシルオリンピックメイン競技場を発着点に行い、喜納翼(タイヤランド沖縄)が1時間41分13秒で女子の頂点に立った。

 東京パラリンピックにつながるWPAワールドカップ派遣が懸かる11月の大分国際車いすマラソンの前哨戦だった。喜納翼は「高いスピードをキープし、登り坂も以前より力がついている」と手応えを語った。起伏の多いコースで、出だしは軽い下り坂が続く。「初めから全力で行く」と得意の下りで一気に飛ばした。最後まで他の女子選手を引き離し、練習の成果を発揮した。

 しかし、登り坂に苦手意識がまだ残る。「走り込んでるうちにふっと感覚がつかめる時がある」と体重の乗せ方などに意識を配り、ひたすら走り込む。

 3連覇の懸かる大分国際は昨年の自己ベストの1時間39分36秒を上回り、優勝することが目標だ。上位3人が来年度のワールドカップに出場する。「プレッシャーはない。(大分には)世界中から強い選手が集まる。楽しみにしている」と意気込みを語った。