【中部】米軍嘉手納基地の南側滑走路が9日から約1カ月間、補修工事のために閉鎖することが7日までに分かった。同基地では、嘉手納町側の北側滑走路が補修工事で1月に閉鎖され、8月29日に運用再開したばかりだった。南側の閉鎖で、北側1本だけでの過密な運用になることが予想され、騒音の増加など住民に影響を与えそうだ。
米連邦航空局の航空情報(ノータム)によると、南側滑走路は10月9日まで閉鎖される。町には6日、沖縄防衛局から舗装工事のために約1カ月間、閉鎖されるとの通知があった。當山宏嘉手納町長は「騒音の増加で、周辺住民の基地被害が増す」と懸念を示した。北側滑走路の工事期間中は南側に離着陸が集中し、F15戦闘機2機が向かい合う形で着陸するという事案も発生した。當山町長は「事故につながる運用を避けるため、米軍側も負担を減らす努力が必要だ」として、週明けの早い段階で同基地第18航空団と沖縄防衛局に申し入れる意向だ。
嘉手納基地には7日、米軍横田基地(東京都)所属のC130J輸送機11機が飛来した。台風15号の影響とみられる。