【宜野湾】宜野湾市の平和学習派遣事業に参加した生徒らの報告会が8月22日、宜野湾市役所で開かれた。3泊4日の日程で長崎を回った生徒たちは「戦争は二度と起こしてはいけない」「平和への思いをつないでいきたい」とそれぞれの思いを語った。
派遣事業は宜野湾市内の中学生が対象。毎年8月9日に長崎で開催される「平和祈念式典」への参列や「青少年ピースフォーラム」で、被爆体験者の講話を聞いたり、全国の生徒と意見交換をしたりする。2019年度は4校から8人の生徒が参加した。
普天間中1年の平結和さんは、被爆体験者の講話を聞いて「胸が痛くなった。戦争の恐ろしさをしっかりと伝えていきたい」と力を込めた。
真志喜中1年の宮城ちゃこさんは、完成までに30年の年月が掛かった浦上天主堂が原爆で一瞬にして崩れたことにショックを受けたと語り「心も体もばらばらにしてしまう戦争は二度と起こしてはいけない」と話した。
参加した生徒たちは、派遣前の事前学習として沖縄戦も学んだ。宜野湾中1年の屋良磨輝さんは「沖縄戦では、生きたいという気持ちを隠さなければならなかったと知り、悲しくなった。平和のために生きられる人になりたい」と語った。
松川正則市長は「平和を希求する心を大切にして、学校生活に励んでください」と述べ、生徒たちに派遣修了証書を手渡した。