東京に送って終わりじゃない… 地域巻き込み「スター」発掘 ライジングと挑むマキノ氏の強い思い


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
がっちりと握手するマキノ正幸氏(左)と石嶺伝実読谷村長=5日、読谷村役場

 沖縄アクターズスクールと東京の大手芸能事務所ライジングプロ・ホールディングスの「次世代スター発掘・ワールドプロジェクト」が動き出した。アクターズスクールのマキノ正幸代表の「命を懸けた挑戦」に掛ける思いが、東京の大手芸能事務所の協力を呼び、地域を巻き込み、広がりを見せ始めている。

 読谷村は5日に村役場で、石嶺伝実村長や村職員、長年地域振興に関わる村民や地元企業の担当者が集まり、世界に向けた人材発掘に協力することをマキノ代表に伝えた。村職員は「村には、地域のつながりを生かして人材を育成し、子どもたちを支えていくという考えがある。輝ける人を探すことは、地域の活性化につながる。子どもたちの輝く将来を応援する立場で関わりたい」と話す。

 石嶺村長は「ダイヤモンドの原石探しに一人一人がつるはしを持って取り組みたい。村としても初めての取り組みでワクワクする」と笑顔を見せた。

 マキノ代表は、1990年代の沖縄ブームを「かつてはスターを東京に送って終わりで、沖縄に何も残せなかった」と悔やむ。「今回は県民、地域で発掘し、誕生したスターに、プロ野球選手にとっての最初の球団のように、沖縄を思ってもらえるようにしたい。アーティスト誕生の基盤を作り、誕生したスターが沖縄を毎年訪れて、県民と互いにエネルギーを分かち合えるサイクルを実現し、沖縄を盛り上げたい」と熱を込めて語った。