事業場77%に労基法違反 沖縄、6年連続で全国超え 刑事事件で14件送検 最も多い違反とは…


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 沖縄労働局(福味恵局長)は10日、2018年に定期監督などを実施した事業場1983件のうち、77・4%(前年比5・1ポイント減)に上る1534件で労働基準関係法令の違反があったと発表した。全国の違反率68・2%より9・2ポイント高く、6年連続で全国平均を上回った。

 定期監督などは県内五つの労基署が実施した。法令違反のうち、時間外労働をする際に労使間で結ぶ「三六協定」を締結せずに時間外労働をさせるなどの違反が最も多く、18%に上った。次いで、時間外や休日、深夜労働に対し割増賃金を支払っていない違反が17・7%だった。業種別の違反率を見ると、高い順に運輸交通業90・7%、接客娯楽業88・8%、製造業82・9%、商業79・0%などと続いた。労働者からの申告により処理に着手した事業場数は442件で、賃金不払いの申告内容が317件と最も多かった。

 法令違反により刑事事件として14件を送検した。労働局は「引き続き重点的に監督指導を行い、過重労働による健康障害の防止を徹底していく」としている。