水質保全費に338万円計上 PFOS検出で測定地点追加 県の補正予算12億円の支出先は…


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県は10日、県議会9月定例会に提案する一般会計の補正予算案に、水質保全対策費として338万円の補正額を計上することを決めた。米軍嘉手納基地や普天間飛行場の周辺から高濃度の有機フッ素化合物PFOSなどが検出された問題を受け、新たに計40カ所の測定地点を増やす。補正予算の総額は12億3563万円。

 嘉手納町は嘉手納井戸群から高濃度のPFOSなどが検出された問題を巡り、県に測定地点を増やすよう要請していた。県は昨年、嘉手納基地や普天間飛行場周辺の計31カ所に測定地点を設けて調査したが、本年度は住民の不安に対応するため調査態勢を拡充する。

 そのほか、路線バス運転手確保緊急支援事業として1116万円を計上。路線バス事業者が実施する運転手確保や人材確保につながる効果的な取り組みの支援・検討に充てる。

 国営公園管理費には3億7671万円を計上した。美ら海水族館施設の修繕に伴う補正。自然災害防止事業費には1億9700万円を計上した。