「沖縄振興に全力尽くす」 衛藤沖縄相、基地とのリンク論を否定


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衛藤晟一沖縄担当相

 【東京】衛藤晟一沖縄担当相は11日夜に開いた就任後初の会見で「沖縄が抱える特別な諸事情を踏まえた沖縄振興に全力を尽くす」と述べ、沖縄振興の推進に強い意欲を見せた。

 沖縄が東アジアの中心に位置していることや、日本一高い出生率といった特徴を挙げ「大変な優位性、潜在力を持っている」と述べ、さらなる成長の可能性を評価した。沖縄を日本経済再生のけん引役とする観点からも「国家戦略として沖縄振興策を総合的、積極的に進めなければいけない」と意義を語った。

 基地問題の進展度合いが沖縄関係予算に影響する「リンク論」については「振興予算と基地問題は直接リンクするものではない」と一線を画した。

 基地問題に関しては「沖縄の基地負担軽減のため、県民の思いを受け止めながら関係閣僚と連携の上、最善を尽くす」と述べた。