10月1日の沖縄都市モノレール(ゆいレール)浦添延長開業が正式に決定した。12日、玉城デニー知事が沖縄都市モノレール社の美里義雅社長に、運輸開始の認可書を交付した。モノ社は開業を記念し、浦添てだこまつりが開催される10月20日に、全線終日無料の乗車券を配布することを発表した。
延長区間は那覇市の首里駅から浦添市のてだこ浦西駅までの4・1キロで、国交省と県は8月に検査をし、安全性を確認した。
玉城知事は、観光客1200万人を目指す沖縄にとってゆいレールは重要な役割を担っているとして「多くの県民が開業を心待ちにしている。今後も安全第一に取り組んでほしい」と激励した。「出勤時にぜひモノレールに乗っていきたい」と話した。
美里社長は「大変喜ばしい。利便性を高め、県民や観光客の足としての役割を果たしたい」と話した。浦添市民に対し「定時性が大きな特徴なので実感してほしい。上空から地域を見つめることで、街の良さも改めて認識できると思う」と利用を呼び掛けた。
モノ社は延長に合わせてダイヤを改正する。10月から始まる平日ダイヤ(月~金曜日)は276本、11月2日からの休日ダイヤ(土日祝日)は238本とする。朝のラッシュ時は4分間隔での運行時間帯を現在の24分間から40分間に拡大する。混雑緩和のために午前7時台から8時台にかけて、那覇空港行きの首里駅始発列車を5本運行する。現在はラッシュ時に最大約160%の混雑率だが、開業後は緩和が見込まれるという。2020年度には新たに2編成が導入される予定で、さらなる増便も検討しているという。