国立劇場おきなわ運営財団は8月29日、興南高校でおでかけワークショップを開催した。歴史文化探究のため同劇場で組踊を鑑賞する予定の1年生350人が参加し、若手演者から組踊の表現手法を学んだ。
講師は立方の嘉数道彦氏と玉城匠氏、地謡の仲村逸夫氏の3氏が務めた。
嘉数氏は組踊が台詞(せりふ)、音楽、踊りの3要素で成り立っていることを説明。男、女、若衆、間の者(まるむん、三枚目)の役ごとに台詞の型があることや、うつむいたり顔を上げたりする細かな動きで感情を表現することなどを、実演して紹介した。
生徒も男女の立ち方の違いを習い、組踊の表現法を肌で感じた。最後は安里屋ユンタを講師、生徒全員で踊り、伝統芸能を楽しんだ。
ワークショップに参加した大立一颯さん(16)は「学んだことを覚え、もう少し詳しく調べてみたいと思った。来月の鑑賞会が楽しみになった」と話した。