12の国・地域で争う野球の18歳以下によるU18ワールドカップ(W杯)が8日閉幕し、興南の宮城大弥投手が名を連ねた日本代表は5位という成績に終わった。「世界一」を目指したチームとしては悔しい結果だったが、宮城は防御率1・04、打率3割7分5厘、外野手として好守備も見せ、八面六臂(ろっぴ)の活躍を見せた。12日、宮城に大会の収穫や今後の進路について聞いた。
―5位という結果をどう受け止めているか。
「世界一を目指した中で悔しい結果だった。木製バットの対応が厳しかったのもあるけど、他国の方が気持ち的に強かったのかなと思う部分もあります」
―投球の評価は。
「あまり良くない。決め球がなくて。自責点は1だけど、失点が多かったので、もっと少なくしていきたい」
「グラウンドコンディションや球数(制限)もあったので、打たせて取るイメージで、思い切り投げるよりコースを突くようにしていた。(外国の選手は)速い球に慣れているので、緩い球でカウントを取りながらというのも捕手と話していた。投球の幅はまた広がったかなと思う」
―印象に残る場面は。
「韓国戦で(頭部に)死球を当てた時です。お辞儀をしたら、相手側もお辞儀をしてくれて。なかなか返してくれるのはないので。そこから安心して、気持ちを切り替えて投げられた」
―投球の改善点は。
「木製バットは芯を外れると飛ばないので、変化球は変化が少しでも動かせるボールも大事だと思った。ツーシーム系とかカット系もあれば有利になるので、それも覚えていきたい」
―日本代表は投手陣の層が厚かったが、刺激になる部分はあったか。
「自分と似たタイプの投手はあまりいなかったけど、みんな腕の振りがすごい。変化球も真っすぐと同じくらい振ってくる。奥川(恭伸)は真っすぐで押して変化球で三振取ったり、その逆もあったりして、そこは見習いたい」
―自身の打撃の評価は。
「大事な場面で打てなかったのが多いので、あまり良くないです。追い込まれると当てるバッティングになってしまうので、そこを切り抜けられるようにしたい」
―将来をどのように描いているか。
「プロ野球選手になりたいという気持ちが一番あります」
(聞き手 長嶺真輝)