課題解決へ企画提案 フロッグス11期生が米研修報告 アプリ開発、新サービスも


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シリコンバレー研修などで学んだことを報告するリュウキュウフロッグス選抜生ら=14日、那覇市の県立図書館

 世界と沖縄をつなぐグローカル志向の革新的な人材を発掘・育成する事業「Ryukyufrogs(リュウキュウフロッグス)」(運営・山崎暁FROGS社長)の第11期生が14日、沖縄県那覇市の県立図書館で米シリコンバレーの研修内容などを報告した。社会課題の解決や新サービスにつながるアイデアなどを説明した。協賛社から約50人が参加した。

 来間愛梨さん(沖縄国際大1年)と山内可林さん(興南高3年)、赤澤まひるさん(本部高3年)は、母子・父子家庭の経済的な悩みに着目。簡単に衣料品などを交換でき、母子・父子家庭特有の課題を共有できるアプリケーションの開発を考えている。

 小嶺響平さん(アミークス中3年)は、学校現場でビジネスコミュニケーションを学ぶ場が少ないという現状を踏まえ、学生が社会人とコミュニケーションを取れるサービスを発表。音楽好きという河野美伶さん(琉球大1年)はどこにいてもライブが楽しめ、視聴者が好きな視点を選べるサービスを提案した。

 選抜生5人は8月、グーグルやツイッターなど世界的なIT企業を視察し、投資家や起業家、エンジニアらと交流した。小嶺さんは「シリコンバレーが世界を変える革新的なサービスを生む中心地に見えた。成長し続けられる大人になり、世界の中心に関わりたいという気持ちが湧いた」と語った。選抜生は考案したサービスを練り上げ、12月14、15日に那覇市の琉球新報ホールで開かれる「LEAP DAY2019」で研修成果を発表する。