大型看板設置は申請を 国際通りで那覇市などが点検 条例で規定も低い申請率


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 沖縄県広告美術協同組合と那覇市、那覇署は10日、同市の国際通りで屋外広告物を点検し、注意喚起するチラシを配布した。屋外の大型看板を設置するには条例に基づいて県や市などに申請する必要があるが、申請率が低い現状がある。国際通りには10年以上経過している看板も多く、この日は同組合の屋外広告物点検技能士らが、危険な看板などを点検した。

 2015年に札幌市でビルから看板が落下し、通行人が意識不明となる事故があったほか、昨年9月の台風24号で浦添市の飲食店の大型看板が車道に倒れた事故も発生した。国際通りには、さびで落ちそうになっている看板やアクリル板がはがれそうになっている看板があった。

 同組合の永吉英理事長は「看板は店の顔だが、メンテナンスをしていない店舗が多い。申請すれば3年に1回点検する義務があるため処置もできるので、安心できる」と述べ、申請するよう呼び掛けた。