米軍機の返還地着陸に抗議決議 国頭村議会 民間上空の飛行禁止求める


この記事を書いた人 問山栄恵
米軍機による返還地への着陸に抗議する決議文を読み上げる議員=20日、国頭村議会

  【国頭】国頭村議会(金城利光議長)は20日の9月定例会本会議で、米海兵隊のUH1Yヘリコプターが4日に村安田の米軍北部訓練場の返還地に着陸したことに対する抗議決議と意見書を全会一致で可決した。民間地や国立公園上空での米軍機による飛行訓練禁止や返還地の環境浄化、着陸帯の原状回復を求めた。
  
  意見書と抗議決議では、北部訓練場内に新設された着陸帯にも触れ「基地機能が強化され、生活環境の悪化ややんばる国立公園の生態系を脅かす」と指摘した。
  
  在沖海兵隊の国外、県外への移転や日米地位協定の抜本的見直し、国立公園内の世界自然遺産登録、北部訓練場の運用中止なども求めた。
  
  意見書の宛先は首相、外相、防衛相、沖縄県知事ら。抗議決議の宛先は在日米軍司令官、在日米国大使ら。【琉球新報電子版】