台風17号: 沖縄本島で重軽傷者12人 3万7440戸が停電


この記事を書いた人 問山栄恵
暴風の影響で倒れたとみられる街路樹=21日午前8時ごろ、浦添市内間

大型の台風17号(ターファー)の直撃に伴い、21日午前11時半までに県内で計12人が重軽傷を負った。那覇市内では50~80代の男女7人が強風にあおられて転倒して、頭や足に痛みを訴えている。沖縄市でも50代女性が風にあおられて転倒し、両足の痛みを訴えて病院へ搬送された。本島のみならず、石垣市でもけが人が出ている。重傷者は那覇市の1人で、軽傷者は11人だった。県内各地では、暴風の影響で倒れたとみられる街路樹もみられた。

 台風17号接近に伴い、沖縄県内各地で停電が発生している。沖縄電力によると、21日午前11時36分現在、沖縄県全域で3万7440戸が停電している。沖縄本島北部が7070戸、本島中部1万4720戸、南部が1万4770戸、久米島・慶良間地方が870戸となっている。うるま市がが最も多く4870戸、続いて南城市が4760戸、那覇市が4080戸、浦添市が3290戸となっている。本島中南部に停電が集中している。

沖縄本島地方が暴風域に入り、県バス協会は21日に本島内の路線バスを終日運休すると決めた。沖縄都市モノレールは始発から運休、運転再開は台風の進路によって判断する。
  
 南部国道事務所は国道58号浦添北道路の宇地泊~港川間、国道331号豊見城道路の瀬長~豊崎間が通行止めとなっている。

【琉球新報電子版】

台風の影響で激しく吹く風=21日午前10時35分ごろ、与那原町
激しい風雨で荒れる海岸=21日午前、10時20分ごろ、与那原町